2015-01-01から1年間の記事一覧
2015年に出たEPやアルバムで良かったものを挙げていく。作曲者のA-Z順に書いているので必ずしもこの順で良いということではない。 Canblaster - Continue? Continue? CanBlaster エレクトロニック ¥1050 10/23にベルギーのレーベル"Pelican Fly"からリリース…
1.矛盾許容論理 矛盾許容論理(Paraconsistent Logic)というものが存在する。それが何なのかと言うと、いわゆる「嘘つきのパラドックス(Lier Paradox)」などの直感的にもっともらしい矛盾を認めた上でも、論理の体系が成り立つようになんとか頑張ろうという試…
今回のsprout's dub 94 on NOUS FMでは2015年振り返り特集ということでトピックに沿って2015年を代表する曲を選曲した。 NOUS FM - sprout's dub 94 (Revenant & Batsu) - 11th December 2015 by Nous Fm on Mixcloud Nömak & L'homme aux 4 lettres - Horse…
解明される意識作者:ダニエル・C. デネット青土社Amazonダニエル・C・デネットの『解明される意識』を読んでいる。この記事では第Ⅰ部の内容で、関心がある項目についてのまとめと読んで思ったことを書く。なお本文引用の際は脚注に「章番号.節番号.段落番号 …
1.帰結主義 ベンサム、J.S.ミルに端を発する功利主義は現在「帰結主義」として倫理学上の主要学説の一つとなっている。 功利主義とはつまり「ある行為が倫理的であること」の定義をその行為が結果として多くの人間を幸福にするかどうかに求める考え方である…
project-itoh.com以下に書くのは映画の感想や解釈ではなく、個人的な妄想や心情の吐露である。伊藤計劃の小説『虐殺器官』の文庫版の巻末に付された解説に、2009年7月の星雲賞授賞式に亡くなった本人に代わって登壇した伊藤計劃の母の述懐が掲載されている。…
『屍者の帝国』から3年を経て刊行された円城塔の現時点での最新長編である。エピローグ作者:円城 塔早川書房Amazonあらすじ オーバー・チューリング・クリーチャ(OTC)が現実宇宙の解像度を上げ始め、人類がこちら側へと退転してからしばらく―。特化採掘大隊…
偶然読んだ音楽ニュースサイト「FACT」上のRustie - EVENIFUDONTBELIEVEについてのインタビューが面白かったので翻訳してみる。元記事はこちら www.factmag.com以下翻訳 太字:インタビュアー/斜体:Rustie 現在のあなたの方向性について話したいと思います。…
冲方丁の小説『マルドゥック・スクランブル』に出会ったのは中学三年生のころである。 今に至るまで4回は通して読んだし、続編「マルドゥック・ヴェロシティ」も同じくらい読んだ。 縁あって『聲の形』で有名な大今良時によるコミカライズ版をKindleで購入…
ブログを始めるにあたって「なぜ文章をブログに書くのか?」「そもそもなぜ文章を書くのか?」という二つの問いに答えたい。 1.「なぜ文章をブログに書くのか?」 思考というのは自分の脳の中にあるだけのうちは基本的にとりとめのないもので、説明的な形で…